調査研究課長

調査研究課長

小山 裕之

知的欲求は人間の本能なのです

30年の大ベテラン

自分の想像通りに出土すると面白くなってきます

大学では法学部だったのですが、その当時に考古学研究会サークルに所属しており、サークルの顧問の先生に紹介いただいて入社しました。
考古学について興味は元々持っていたのですが、趣味として楽しんでいた程度でした。しかしサークルでの活動を通じて知的欲求を満たしてくれる考古学調査は、天職なのではないかと感じるようになっていきました。
この仕事の醍醐味は「恐らくこの遺構の作りであれば、このあたりからはカマドがあるのではなかろうか?」などと想定しながら発掘を進めていくことに面白味を感じます。
実際に自分が想像した通りの遺構や遺物が出土すると、今までに培ってきた知識の裏付けが取れたような気持になり自信につながっていきます。

小田原城関係の調査に永年携わってきましたが、東側エリアの城下町の状況のあり方をある程度解明できたことが思い出深いですね。
皆さん考古学が好きで好奇心旺盛な方が多いです。和気あいあい仲良く仕事を進めています。
この仕事の辛いところは、外仕事なので体力勝負なところですかね・・・。特に夏場の暑さです。休憩多めでアイスを食べながら調査しています(笑)。
好奇心旺盛で、周りの調査作業員や全体の工程のバランス感覚を持ちながら仕事にあたれる事がこの仕事では大切です。
しかし何より重要なのは「何かを知りたい」と思う知的欲求心を強く持っておられることです。そのような方にはピッタリの仕事だと感じます。

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